NEJM Image Challenge (4/12) 〜青色強膜〜
New England Journal of MedicineをFacebookでフォローしていると様々な記事が流れてきますが、Image Challengeは5分ほどで読み切れるので空き時間にでも気軽に読めます。
私は右脳的な人間なので、イメージで見ると忘れづらく、覚えやすいです。
今回紹介するのは4月12日の記事です。
まずは下リンクからどうぞ!
スクロールで私的まとめです。
今回の症例は高齢者の青色強膜。
小児の青色強膜といえば骨形成不全症、難聴、青色強膜を3徴とするvan der Hoeve(ヴァンデルハーヴェ)症候群(常優)を思い出すかと思います。
レビューブック小児科にも載っていました。
(医師国家試験 109I22 出題)
今回は問題文的に自ずと絞られると思いますが、正解はミノサイクリンの代謝産物色素沈着でした。
抗菌薬の色素沈着といえば産婦人科・小児科で知られる、胎児期、学童期のテトラサイクリン系投与による歯牙黄染しか知りませんでした。
テトラサイクリン系でも薬剤によって黄、茶、灰色に分かれるそうです。
グレー系 Chlortetracycline(Aureomycin)
黄色→退色後茶色 Oxytetracycline(Terramycin), Diemethylchlortetracycline(Ledermycin) 、Tetracycline(Achromycin)
http://www.dent.niigata-u.ac.jp/nds/journal/392/392_1.pdf
ミノサイクリンでは青味がかった灰色になり、眼球結膜、歯牙、歯肉、瘢痕部、耳介、爪に着色するとのこと。
今回のClinical Pearl
高齢者の青色表皮病変を見たらミノサイクリンを疑え
でした。
参考: