2018-01-01から1年間の記事一覧

反復性気胸の鑑別

国家試験的には上3つ、その他頻度として重要なのはCOPD、肺癌、肺線維症なども。 Marfan症候群 月経随伴性 LAM 結節性硬化症女性の30% COPD 肺癌 結核 肺線維症 じん肺 肺化膿症 ホモシスチン尿症 宮崎肺吸虫症 Bird-Hogg-Dube症候群 →FLCN遺伝子(17p11.2)…

喘息ガイドライン2018の改訂点

今回の主な改訂点は、重症持続型に対する治療であるステップ4で。抗IL-5抗体薬メポリズマブや抗IL-5受容体α抗体薬ベンラリズマブ、気管支熱形成術が加わったこと。 https://medical-tribune.co.jp/rensai/2018/0517514321/?utm_source=mail&utm_medium=rece…

入院の流れ

「働き始めると実習と全く違う」というのはまさしくそうで、実習時には気にしなかった、教科書には載っていない実務的なことで戸惑うことがたくさんあります。 今回は知っておくとスムーズな実際の入院の流れを紹介します。 各病院で違うと思いますが、私の…

宮城県被災地訪問

先週の祝日を活かして、石巻や東松島市、仙台市沿岸の震災被災地を訪問して来ました。 西日本にいると被災地の現状がほとんど分からないので、些細な情報しかないかもしれませんが、こちらで書かせていただきます。 1ヶ所目は石巻市にある石巻NEWS'ee(ニュ…

COPD患者の吸入とサルコペニア

COPD患者で吸入がうまくできない患者さんも多くいますが、サルコペニア患者にはちゃんとひねって押せるか実際に目の前でやってもらう必要がありそうです。 http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/oobayashi/201804/555618.html

多発性硬化症と妊娠

・多発性硬化症(MS)発症後に妊娠した群は出産経験なし群にくらべて長期予後が良好。 ・妊娠中はMSの再発リスクが低下。 ・出産後3ヶ月は再発しやすい。 妊娠と免疫機構の変化(自己免疫性疾患や腫瘍免疫)は、知られていながらも未知の部分が多く、まだま…

マクロライド系抗菌薬の免疫調整作用・抗炎症作用

びまん性汎細気管支炎(DPB)や気管支拡張症などへの効果が知られているマクロライド系抗菌薬。 これまで「なんとなく抗炎症作用がある」や「痰の排泄が良くなる」などのふわっとした説明を聞いたことがありましたが、細胞レベルでの証明がなされたよう。 ww…

Human Anatomy Atlas 2018

昨日ダウンロードしたアプリ、Human Anatomy Atlas 2018。 以前から解剖アプリとして認識していましたが、ここ数年でかなり進歩していることに驚きました。 ヒューマン・アナトミー・アトラス-視覚的な3Dによる肉眼的解剖学および微小解剖学のアトラス タッ…

気管挿管困難例、合併症

今日受けた気管挿管のトレーニングの説明が網羅的だったのでまとめます。 ◯気管挿管困難例 ①視野が確保できない 吐物、吐血、扁桃炎、口腔底炎、巨舌、口腔内腫瘍 ②喉頭・気道浮腫、狭窄 アナフィラキシー、気道熱傷、重度肥満、気切後 ③皮膚弾性低下 強皮症…

NEJM Image Challenge (4/12) 〜青色強膜〜

New England Journal of MedicineをFacebookでフォローしていると様々な記事が流れてきますが、Image Challengeは5分ほどで読み切れるので空き時間にでも気軽に読めます。 私は右脳的な人間なので、イメージで見ると忘れづらく、覚えやすいです。 今回紹介す…

はじめに

MICHINOKU 〜宮城研修医のブログ〜 にお越しいただきありがとうございます。 他県の大学を卒業し、4月から縁もゆかりもない宮城県内の病院で初期研修を始めることになりました。 初期研修開始にあたり、備忘録、知識のアウトプット、知り合いへの近況報告と…