入院の流れ
「働き始めると実習と全く違う」というのはまさしくそうで、実習時には気にしなかった、教科書には載っていない実務的なことで戸惑うことがたくさんあります。
今回は知っておくとスムーズな実際の入院の流れを紹介します。
各病院で違うと思いますが、私の病院に基づいて記載します。
患者さんが来る(救急や外来より入院の判断)
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診察して所見をカルテに記載
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ルーチンで心電図、胸写
感染症であれば喀痰、尿、血培のオーダー
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点滴のオーダー。脱水、血圧、ご飯を食べられるかなどを考慮して組成と本数を考える。
薬はお薬手帳や問診を参考に処方。持ち込みがあっても院内処方。薬剤は薬局の薬剤鑑別に出す。
ご飯を決める。おかゆがいいかご飯がいいか、アレルギーがないかなど聞く。
必要そうな今後の検査を大体1週間くらい先までオーダー。
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看護師さんに入院時の指示。
バイタル測定(急性期は3検、落ち着けば1検でも)
血圧指示(収縮期90以下、拡張期50以下でDr callなど)
SpO2(90%以上目標、O2 4L以上でDr callなど)
心拍数(150回以上または50回以下持続でDr callなど)
安静度(床上、病棟内フリーなど。転倒に注意。)
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入院診療計画書を作成して患者さんと看護師さんに渡す。
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患者さんに詳しい病歴聴取。とりあえず重要なのは食物・薬剤アレルギーと治療必要な併存症、既往歴。
入院サマリーを作成。
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とりあえずの処置が落ち着いたら検査の計画、鑑別診断の考察を行い上級医に相談。