Human Anatomy Atlas 2018
昨日ダウンロードしたアプリ、Human Anatomy Atlas 2018。
以前から解剖アプリとして認識していましたが、ここ数年でかなり進歩していることに驚きました。
ヒューマン・アナトミー・アトラス-視覚的な3Dによる肉眼的解剖学および微小解剖学のアトラス
タッチで解剖はもちろん
分かりにくいCT断面
拡張現実(AR)で現実世界で動いて見ることも
c
肺胞まで
これで3000円なので感謝です。
触って3次元で動かせると患者さんも理解しやすいと思います。
インフォームドコンセントに大いに役立つと思います。
気管挿管困難例、合併症
今日受けた気管挿管のトレーニングの説明が網羅的だったのでまとめます。
◯気管挿管困難例
①視野が確保できない
吐物、吐血、扁桃炎、口腔底炎、巨舌、口腔内腫瘍
②喉頭・気道浮腫、狭窄
アナフィラキシー、気道熱傷、重度肥満、気切後
③皮膚弾性低下
強皮症、熱傷瘢痕、放射線性皮膚炎
④皮膚骨格系
小顎症、長い顎(下顎前突)、出っ歯(上顎前突)、短頸、頚椎損傷、顔面外傷
※疾患別
・小顎症
・強皮症
・ダウン症(巨舌、環軸椎亜脱臼)
・ターナー症候群(短頸)
・関節リウマチ(環軸椎亜脱臼、頸部後屈困難)
・小人症
・先端巨大症、巨人症
◯合併症、失敗例
食道・胃挿管→誤嚥、片肺換気、歯牙損傷、声門損傷、反回神経麻痺、迷走神経反射、披裂軟骨脱臼、高圧換気→肺障害
NEJM Image Challenge (4/12) 〜青色強膜〜
New England Journal of MedicineをFacebookでフォローしていると様々な記事が流れてきますが、Image Challengeは5分ほどで読み切れるので空き時間にでも気軽に読めます。
私は右脳的な人間なので、イメージで見ると忘れづらく、覚えやすいです。
今回紹介するのは4月12日の記事です。
まずは下リンクからどうぞ!
スクロールで私的まとめです。
今回の症例は高齢者の青色強膜。
小児の青色強膜といえば骨形成不全症、難聴、青色強膜を3徴とするvan der Hoeve(ヴァンデルハーヴェ)症候群(常優)を思い出すかと思います。
レビューブック小児科にも載っていました。
(医師国家試験 109I22 出題)
今回は問題文的に自ずと絞られると思いますが、正解はミノサイクリンの代謝産物色素沈着でした。
抗菌薬の色素沈着といえば産婦人科・小児科で知られる、胎児期、学童期のテトラサイクリン系投与による歯牙黄染しか知りませんでした。
テトラサイクリン系でも薬剤によって黄、茶、灰色に分かれるそうです。
グレー系 Chlortetracycline(Aureomycin)
黄色→退色後茶色 Oxytetracycline(Terramycin), Diemethylchlortetracycline(Ledermycin) 、Tetracycline(Achromycin)
http://www.dent.niigata-u.ac.jp/nds/journal/392/392_1.pdf
ミノサイクリンでは青味がかった灰色になり、眼球結膜、歯牙、歯肉、瘢痕部、耳介、爪に着色するとのこと。
今回のClinical Pearl
高齢者の青色表皮病変を見たらミノサイクリンを疑え
でした。
参考:
はじめに
MICHINOKU 〜宮城研修医のブログ〜 にお越しいただきありがとうございます。
他県の大学を卒業し、4月から縁もゆかりもない宮城県内の病院で初期研修を始めることになりました。
初期研修開始にあたり、備忘録、知識のアウトプット、知り合いへの近況報告としてブログを開設することにしました。
こちらのブログでは医学生〜若手医師を対象に、知識や最新の知見の総括、個人的な研修報告や東日本大震災被災地の現状をご報告しようと思っています。
カテゴリー毎に、
専門性★ 医師国家試験レベル
専門性★★ 初期研修レベル
専門性★★★ 論文、ガイドラインより
のように分類しようと思います。
週1回程度の更新を目標にしていますが、つづくかどうかは定かではありません。
たくさんの方々に愛され、少しでも役に立てるようなブログになれば幸いです。
至らない点ばかりですので、補足や修正点をコメントや個人メッセージでたくさんご指摘ください。
末永くよろしくお願いいたします。